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派閥 1
派閥 1
真一は会社の同僚を誘って新橋の居酒屋で飲むことにしたのです、赤提灯のノレンをくぐると女将がいらっしゃいと出迎えこ上がりに案内して、まずはビールねといい注文も聞かずに、
ナマのジョッキを二つと肴は刺し盛りと丸干しいいねといい、大将刺し盛りと丸干しと頼んだので、何も言っていないのにと文句を言うと、どうせこれを頼むんでしょうと笑った、
のです、
同僚の正之とジョキで乾杯し飲むと冷えていておいしいので、今日は熱かったからたまらんと正之が一気に半分のみ干したのです、営業の成績はどうだと聞くと、腐れた客ばかり、
担当させられているからサツパリだよ、毎週課長には絞られるし参っちゃうよとこぼしたのです、お前は課長に嫌われているからなあと笑うと、おまえはいいよな、おんまり怒ら、
れた覚えがないだろうと言うので、
なんか俺には文句がいいずらいらしいのだ、温和な顔をしているからじゃないか、お前はイケメンで女子社員にもてるから気にいらないのではと笑うと、親にもらった顔だからしか、
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