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3時ころにお腹が空いたので食事をする。また、眠る。
6時に目が覚めた。随分寝たのでしばらくは眠れそうにない。辺りが薄暗くなっているので明かりをつける。明日も熱があったらどうしようと考えていると携帯が鳴った。
「横山さん、岸辺だけど、心配なのでアパートの前に来ているけど、お見舞いに行ってもいいかな」
「ええ・・・ご心配は無用です。大丈夫ですから」
「せっかく来たので、無事を確認したいから顔だけ見せてくれ。お弁当を買ってきたので渡したい」
「分かりました。2階の端の部屋です」
岸辺さんが見舞いに来てくれた。嬉しいけど、喜んでいる暇などない。着の身着のままのトレーナー姿で、2日も顔を洗っていないし、お風呂にも。どうしよう、どうしようと言っても、熱があって身体がだるい。
ドアがノックされたので、メガネをかけて玄関に向かいドアを半開きにした。岸辺さんが心配そうな顔をして覗き込んでいる。
こんなひどい恰好を見られてしまってどうしようと思ったらめまいがして倒れそうになった。岸辺さんの手が伸びて身体を支えてくれた。
「大丈夫? 入ってもいい?」
私は頷くしかなかった。岸辺さんは私を抱きかかえながら、部屋に入った。
1DKの部屋は古いけど、休みの日には必ずお掃除してすみずみまできれいにしている。6畳間に敷いてあった布団に寝かせてくれる。岸辺さんは額に手を当てたが、その手が冷たくて心地よい。
「熱は何度あるの?」
「朝、計ったら39℃ありました。夕方も同じでした」
「冷やしている?」
「アイスノンが融けてしまってそのままです」
「少し冷やした方がいい。氷はあるの? 冷蔵庫を開けるよ」
冷蔵庫を開けられた。でもいつも中はきちんと整理している。製氷器から氷を取り出して、氷水でタオルを冷やして、それを額に当ててくれる。
「冷たくて気持ちがいいです。ありがとうございます」
「医者へ行ったの? 薬は飲んでいる?」
「行っていないです」
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