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*マジック No.17*
雄飛が点滴をしている間に、会計を済ませて薬をもらった。
点滴を終えた雄飛を綺麗な看護師さんが付き添って連れて来て下さった。
お礼を言って、駐車場まで連れて車の前に行くと
自分て運転して帰ると言い出した。
「そんなフラフラで運転されたら生きた心地しないよ。私、大丈夫だから助手席に乗って」
ドア。開けても乗ってくれない雄飛。頑固な所があるのも知ってるけど今日は譲れない。
「もー、乗らないなら置いてくよ。行きも大丈夫だったでしょ!寒いから乗って。お腹張る!」
何か言いたげな雄飛を押し込んで行きと同じ道を進んで行った。
家の車庫に着いても目を開けない雄飛に静かに声をかけると二重の目がトロンとして力のない瞳が私を見た。
「着いたよ。ベットまで歩ける?」
「うん…」
弱々しい雄飛を支えて寝室のベットに寝かせた。
ベットに入ると
「お腹大丈夫?ごめんな」
と言いながら目を閉じた。
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