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*マジック No.19*
グッスリ眠ってる雄飛の頭を撫でて
「疲れてたんだね。ごめんね気づいてあげれなくて。
私、自分の事ばっかりだったね。ほんと、雄飛の妻失格だよ…」
立ち上がろうとしたら、目が開いた。
弱々しい力のない手で私の頬を触って
「失格なんかじゃないぞ。みな実がいたからここまで頑張れたんだ。
気づかなくて当然。疲れてるとこ見せたらみな実は大騒ぎするだろ?悟られないようにしてた。俺の演技上手かっただろ?」
元気のない声で笑わせてくれる。
「もぅ、演技とか…疲れてる時はちゃんと言ってね。後からこうして大変な事になると余計にショックだよ…」
「ん、…ごめん…」
そう言って目を閉じた。
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