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*マジック No.20*
それから3時間ほど雄飛を寝室に置いて、家の事をしたり近くのスーパーまで買い物に出たり、
朝から食事らしい食事をしていないので何か食べて欲しかった。
帰って来て、たっぷりの白ネギをクタクタに柔らかく煮込んだ卵雑炊を薄い味付けをして作った。
ほうじ茶と雑炊を雄飛の寝ている寝室に持って行った。
サイドテーブルに置いたポカリの量も減っておらず、カピカピの冷えピタを取り変えて、体温計を入れた。体が熱い。
合図の音が鳴ったのでそっと体温計を抜いて見ると、全然下がっていない。
点滴したのに…
「雄飛、少し水分撮れるかな?」
弱々しく目を開けた雄飛の口にストローを持っていくとコクコクとポカリを飲んでくれた。
この調子なら雑炊なんて食べれそうになさそうだ。
「また少ししたら様子見に来るからね」
そう言って寝ている雄飛にキスをした。
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