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*マジック No.22*
風邪じゃないからと、私をベットの中に引っ張った。
「まだ微熱があるから無理しないで」
「ん、分かってる。もう一回キスして」
「もぅ…」
なんて言いながらチュッと雄飛に触れた。
「まだ足らない」
と言う雄飛にもう一度だけキスをすると、雄飛が止まらなくなって背中をバシバシ叩くと
「あーヤバイ。ごめん」
と苦笑いをした。随分してないもんね。
「もう少し我慢ね」
そう言うとぎゅーっと頭を雄飛の胸にくっつけた。
「イザとなったらこんなに頼りになる みな実を発見。ちょっと口調が厳しくなるみな実も発見。
いつも雄飛、雄飛ってくっついてくるけど、こんなみな実も好き」
ふふと笑う。
「やだ。ごめんねキツイ事言って」
「看病してくれてありがとう。ああでも言わないと俺、動かないもんね?。
もし、みな実が具合悪くなったら今度は雄飛マジックで治してあげる」とケラケラ笑う。
雄飛の額に手を置くともう心配なさそうだ。
ホッとして少し眠ろうと2人で目を閉じると、お腹の2人が暴れ出した。
ポコポコ動くお腹を雄飛が触りながら
性別を聞いていないお腹の子たちに会えるのが楽しみで仕方がない様子だ。
雄飛と私が出会っていた桜並木の桜ももうすぐ満開。暖かくなった週末に見に行こうと約束して手を繋いでお昼寝をした。
END
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