ちっちゃな天使

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ちっちゃな天使 No.3 「こんな時って何してやったらいい?」 「んー、何もできないだろ?側にいて、励ますとか、腰さすってやるとか?いるだけで安心なんじゃないか?」 と雄飛に聞かれた兄が答えてるけど、兄も出産に立ち会った時は 「この人は本当に医者なのかしら?」 と思ったと佳代ちゃん(義理の姉)が言ってたのを思い出したけど笑う余裕もない。 「みな実、もうすぐ楽しみにしてた赤ちゃんに会えるぞ。頑張れ! 産まれた赤ちゃん達は俺が見るから安心して」 もう、うなづくだけで声も出ない。 夜になって様子を見にきた先生に 「まだまだかかりますか?こんなに苦しんでるのに…」 「んー、そうだね」 一言だけ言って病室を出て行く先生。 「ふーぅ、いたい…」 差し出してくれた雄飛の手を握りながら、安心してか眠気が襲ってくる。 でもずっとお腹が痛くて眠れなくて、 少し食べてと、口に運んでくれたゼリーを食べると吐きそうになる。
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