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ちっちゃな天使 No.6
私よりも先に赤ちゃん達に会って来た雄飛が
NICUに入っている赤ちゃん達の写メを見せてくれた。
たくさんの管や機械を付けられて弱々しくて胸が詰まりそうだったけど雄飛が写メを大きく拡大してくれた
「この子が1人目」
「わー可愛らしい」
「ん、すっごくちっちゃいの。みな実会ったらびっくりするよ」
声が震えている雄飛。
「この子は2人目」
「わー、やっぱりそっくりだね。可愛い」
何枚もある赤ちゃんの写メの最後に雄飛が赤ちゃんを触っている写メがあった。
雄飛の手と比べてもとっても小さい事がわかる。
「やっぱりちっちゃいね。雄飛の手と比べたらよく分かる。可愛そうに…大きく生んであげれなくて…」
「そんな事思わなくていいよ。2人とも一生懸命に生きてる。これから大きく優しい子に育ってくれるよ」
「うん。そうだね」
ずっとずっと携帯を閉じる事なく赤ちゃん達の写メを二人で見ていた。
「みな実?」
「ん?」
「ほんとにありがとう。こども達がみなみのお腹に来てからみな実は大変な思いをたくさんしたけど本当に感謝しても仕切れないくらい頑張ってくれて。本当にありがとう」
そう言って何度も私の頭を撫でた。
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