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ちっちゃな天使 No.7
夜になってから看護師さんが赤ちゃん達の所に連れて行ってくれた。
保育器に入っている赤ちゃんの前に兄がいてくれた。
「この子達がみな実と雄飛の子どもだよ」
「わー、ちっちゃい…触れる?」
雄飛の写メを見せて貰って小さいことは分かっていたけど、その想像を超えるくらい小さくて。
「出してあげれないけどここから手入れて触ってあげて。この子が1人目」
「はじめまして…生まれてきてくれてありがとう…これからよろしくね。
ごめんね 大きく生んであげれなくて」
ドキドキして触れた背中はあったかくて
小さな身体でスースーと一生懸命呼吸している
自然と涙が溢れた。
2番目の子にも同じように背中に手を置いて人差し指でほっぺを触った。
「はじめまして…生まれてきてくれてありがとう…これからよろしくね。
ごめんね大きく生んであげれなくて」
同じ言葉をかけた。
初めての我が子との対面は
あっと言う間に時間が過ぎた。でもとても幸せな時間で。
2人の初対面を雄飛がずっとビデオを回してくれていた。
赤ちゃん達にまた来るねと言って
また私はベットを押されて病室まで戻った。
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