ちっちゃな天使

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ちっちゃな天使 No.8 病室に戻ると雄飛がノートを手渡してくれた。 そこには赤ちゃん達の名前と意味、画数がたくさん書かれていた。 雄飛は私の名前から一字取りたいと言ってくれた。そして2人が仲良しでいられるように同じ字を一字使いたいと。 そしてライラックを想像できる字を名前にしたいと。 たくさんの書物を読んだんだろう。 何ページにも書かれている漢字の意味やそれらを組み合わせた名前。 性別を聞いていなかったので男の子の名前もあった。 「良くこんなに調べたね」 「大切な名前だからね」 パラパラとめくって1つづつ丁寧に、雄飛が考えてくれた名前に目を通す。 「みな実が付けたい名前があったら言って。調べるから」 そう言ってくれたけど子ども達の名前は雄飛に付けて貰おうと決めていた。 ノートを巡っていくと目が止まった。 丸で囲って星のしるしが付いている名前。 私と雄飛の名前が一字ずつ入っていて ライラックの花を連想できる そんな素敵な名前。 きっと誰からも親しんで呼んで貰える 誰からも愛される響き とても素敵な名前 「子ども達の名前、これ、雄飛が良いと思ってる名前かな?」 自分で調べておいて、自分の名前が入っている事が照れ臭いと言ったけど。 雄飛が子ども達にはみな実のようになって欲しいからと。私も同じ。子ども達には雄飛のように なって貰いたい。 そういう意味でもお互いの字を一文字入れるのはとても素敵だと思う。 たくさん考えてくれた名前の中から2人の名前が決まった。 *ここでは全く関係ないですが 「碧葉(あおは)」と「心葉(このは)」と呼びます。 どうぞ宜しくお願いします。
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