第1章 夢と恋情

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前世を全部知る覚悟。 そんな事を考えてもいなかった。 前世を全部知るとどうなるのか… 想像ができないけど、漠然と怖いと感じる。 (でも、確かめたい…) 要との繋がり、知らない誰かが要なのか なぜ、あんな夢を見るのか… 『どこにも行かないで』 あの時の、あの気持ち 悲しくて切なくて、怖かった。 このままではあの辛さが続くような、そんな不安。 確かめたい。 「…待って!」 口をついて出る。 祥吾を呼び止めていた。 「教えてください。私に、前世を…」
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