第7章 陽だまりの天使たち

16/39
221人が本棚に入れています
本棚に追加
/298ページ
「オレは、あんたを守るって決めたんだ!奴等には渡さねーよっ」 和希の心の声を聞いた気がして、葵は口をつぐむ。 聞きたいことは山程あるし、確かめたい事もあるけれど、階段を上がる和希の荒い息遣いを聞くと何も言えなくなった。 「言っとくけど、あいつに頼まれたからじゃねーからな」 静かになった葵に和希が呟くように吐き捨てた。
/298ページ

最初のコメントを投稿しよう!