隣の席のカレ2

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「ふふふっ。遠藤さんって、先輩から可愛がられてるんですね。」 「え、まあ、ありがたいことに・・・。小野寺さん、酔っ払い過ぎだよなぁ。もう。」 遠藤さんは頭を掻きながら、ぶつぶつ言っている。 その時、ナオミちゃんが肘で私をつついてきた。 「ユリちゃん、ユリちゃん、そろそろ帰ろうっかねぇ?」 「あ、そうだね。・・・遠藤さん、すみませんがお先に失礼しますね。今夜はありがとうございました。楽しかったです。」 私はナオミちゃんの思わぬ助け船にのって、慌てて支度をする。 遠藤さんは私を心配していたけれど、避けるように店を出て駅へ急ぐ。 だって遠藤さんに送ってもらったら、氷室さんのお家にいけないもん・・・・ 改札に入ったところでナオミちゃんと別れ、いつもの上りホームへ。 電車を待つ間に氷室さんへ電話しよう・・・ 駅に迎えに来てくれるって言ってたな・・・・ 携帯を取り出した、その時だった。 後ろから肩を叩かれ、振り返ると 「ユリさん。やっぱり送って行きます!」 息を切らした遠藤さんが、立っていた。
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