異世界? いかねぇよ。_第2稿

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異世界? いかねぇよ。_第2稿

現実はルーティンワークだ。 寝て、起きて、朝飯食って学校行って 授業を受けて、昼飯食って、また授業 家に帰って夕飯食って、風呂に入って寝る。 基本はこれの繰り返し。刺激もなければ危険もない。 現実はルーティンワークだ。 だから俺は当たり前のように、朝になればまた起きる。 「おはようございます! 勇者様!」 ……どうやら俺はまだ夢を見ているようだ。 なんだこいつ? 小人? 「勇者様? あれ? 見えてますよね。おーい!」 見えてる見えてる。見えちゃいけないモンが。 女子、それと背中から生えてる虫みたいな薄っぺらい翼。身長は10センチ未満。 小人と言うより……あれだ。『妖精』  「このノイエが見えないですと? おかしいですねぇ……迷彩魔法は既にオフにしているのですが」 おかしいのはお前だ。 「そうですね。試しに1発顔面を蹴ればどうにか――」 「ぶっとばすぞてめぇ」 「なんだ見えてるじゃないですか勇者様! 見えていたならすぐに反応してくださいよ! もう!」 なんで怒られなきゃなんねぇんだよ。 というかこれは……夢じゃないのか? 現実なのか? 現実なのにこんな妙な生き物がいやがるのか? まるでこれではファンタジーだ。     
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