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わたしには、暗い洞窟に置いてきた子がいる。
その子は生きているだろうか。
あの時、置いてきたことを今更ながら後悔している。
私は本屋に立ち寄ると、驚いたことがあった
何とあの子が本を出版してたのだ。
私は手に取り、急いでレジカウンターに向かう。
急いでお家に帰る私は、気持ちはどこか上の空であったが、本の重みで何とか意識はある。
ページを開くと
君(ママ)は元気で居ますか?君は(ママ)は生きてますか?今どこに居るのですか?
君(ママ)は今シアワセですか?
残される人は辛いんです。
もう一度だけ、言わして欲しい残される人は辛いんです。
たった一冊の本がこれだけ心に響いたのは初めてだった。
「 こう君…こんなママでもシアワセを願っててくれるなんて…」
そして、その本は本屋大賞を取り、サイン会が行われたという。
その中にママの姿があったかはご想像に任せることにしよう。
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