908人が本棚に入れています
本棚に追加
/367ページ
「木下さんが殺したの?」
「さあ、どうだろうね。
でも、友達が立て続けに2人も殺されたら、疑われるのはあゆみじゃない?」
木下さんが私の顔をニヤリとして見ている。
まさか、また警察が?
私は何にもしていないのに……。
「……私、何もしてない」
「警察がどう思うかだろうね。
あゆみと会った日に舞が自殺をしたんだから」
やはり木下さんは私と舞が会っていた事を知っていた。
会話も聞いていた? 舞が木下さんを警察に突き出そうとしていたから殺した?
目の前にいるのは殺人者。
顔は笑っているのに、目は笑っていない。
「早く夕食を作ってよ」
木下さんに言われ、すぐに立ち上がってキッチンに向かった。
最初のコメントを投稿しよう!