復讐の始まり

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「木下さんが殺したの?」 「さあ、どうだろうね。 でも、友達が立て続けに2人も殺されたら、疑われるのはあゆみじゃない?」 木下さんが私の顔をニヤリとして見ている。 まさか、また警察が? 私は何にもしていないのに……。 「……私、何もしてない」 「警察がどう思うかだろうね。 あゆみと会った日に舞が自殺をしたんだから」 やはり木下さんは私と舞が会っていた事を知っていた。 会話も聞いていた? 舞が木下さんを警察に突き出そうとしていたから殺した? 目の前にいるのは殺人者。 顔は笑っているのに、目は笑っていない。 「早く夕食を作ってよ」 木下さんに言われ、すぐに立ち上がってキッチンに向かった。
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