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「私、弱いのに飲み過ぎですよね」
「自宅までタクシーで送りますから心配しなくても大丈夫ですよ。
家族に連絡しておきますか?」
「いえ、私、一人暮らしなので」
「じゃ、もう少し飲んでも大丈夫ですよ」
木下さんはそう言って人差し指で私の唇をなぞっている。
もしかして誘われてる?
木下さんはタクシーで送ってくれるって言ってたからそんなはずないよね。
エロい妄想をしたのを木下さんに知られるのが恥ずかしくなって、目の前にあるカクテルを取り一気に口に流し込んだ。
あれっ、ミモザはもう飲んだはずなのに、カクテルが……頭がぽぉっとして考えられない。
木下さんはそんな私を笑顔で見ていて……
口に含んだマティーニを私の口に流し込んだ。
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