911人が本棚に入れています
本棚に追加
水島さんが警察に電話をして10分程で、パトカーのサイレンが聞こえてきた。
私たち3人は動く事も出来ず、真紀の遺体を見ながら座り込んでいた。
ピンポン、ピンポン
真紀の部屋のインターホンが鳴る。
水島さんが立ち上がって玄関に向かい、刑事さんと話しながらお風呂場にやってきた。
「また、あんたか!」
聞き慣れた声に思わず顔を上げると、あの刑事さんが私をジロリと見ている。
「真紀は私の友達です」
「また友達が死んだのか、これで3人目。
話は警察署でゆっくり聞かせてもらうよ。 まずは遺体を運ばないと」
刑事さんはそう言うと、玄関に待機していた救急隊員に声をかけ、救急隊員たちが真紀を救急車に運ぶのを見ていた。
最初のコメントを投稿しよう!