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警察が疑っているのは木下さんだ。 本当の事を話せば私も罪に問われるだろうけど、殺人罪にはならない。
私は友達を死に追いやった罪は償わなけばいけない。
大地さんは私が罪を犯したと知っても、私と話してくれるだろうか……
「後、この写真の人知ってる?
この前、木下さんと喫茶店で1時間以上話していたらしいんだよね。
ちょっと気になって」
「……」
刑事さんが手に持った写真を見て、思わず声を上げそうになった。
大地さん……
大地さんは木下さんと繋がっていた。
あの場所で会ったのは偶然じゃなく、木下さんの指示だったのか。
あんなに優しくしてくれたのは全て嘘。
人の優しさに触れ幸せな気持ちになった後だったから、裏切られたショックで頭が真っ白になった。
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