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「簡単な事だ。
俺の復讐の手伝いをしろ。
手伝えばお前は殺さずにいてやる」
殺さずにってどういう事?
復讐の手伝いをしなかったら、私は殺されるの?
冗談だよね。
知り合ったばかりの私を殺すなんてあり得ない。
顔を上げると木下さんと目があった。
木下さんの顔は冗談を言っているような顔じゃない。
冷たい目、無表情な顔。
何故こんな事に……
身体がガタガタと震えてくる。
「どうする?
俺の復讐を手伝うか?
それとも、俺に殺される事を選ぶか?」
「どうして私が……殺されなくちゃいけない……」
どうしても聞かなくちゃいけない。 声を必死に絞り出した。
「復讐の手伝いをするなら全て教えてやる。
しないなら殺す、それだけだ」
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