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「中学で母が島田さんと再婚した時、和田圭介だった自分を捨てて、もう一度人生をやり直そうとした。
引っ越したから、今度こそ虐められないようにしようと……だけど、お前らに虐められた記憶が頭から離れずに、すぐに学校に行けなくなった。
島田さんと母が離婚したのも、登校拒否になった俺を義父が疎ましく思ったせいだ。
その後、母はまた再婚して俺は木下圭介になった。
俺と母の不幸は全てお前らのせいだ」
木下さんが憎しみを込めた目で私を見ている。
私はあのグループの下っ端だった。
リーダーの瑠璃の言う事を聞かないと無視されてグループにいられなくなる。
だから逆らえなかった。
和田君には悪い事をしたと思っているけど、私のせいじゃない。
私が積極的に和田君を虐めた訳じゃないよ。
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