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「じゃ、俺の言う事を聞くしかないだろ。
ここにサインして、これで契約が成立するから」
そう言って、木下さんはカバンの中から紙とペンを取り出した。
『私、坂下あゆみは木下圭介の為に、井上瑠璃、山川真紀、佐藤佳奈、下谷美紗都に復讐します』
紙には丁寧な文字で書かれていた。
木下さんは私に復讐を手伝わせる為に、用意周到に私に近づいたのだと今更ながら気づいた。
もう逃げる事は出来ない。
だけど……サインをするのを躊躇っていると、木下さんはスマホを開き、私の裸が写っている写真を見せてきた。
「今からSNSで公開しようか?」
「やめて! サインするから」
私の裸の写真をSNSに公開されたら、友達や家族に見られるかもしれない。
それだけは絶対嫌。
すぐにペンを取りサインをして、木下さんに紙を渡す。
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