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木下さんは私がサインをした紙をすぐに取り、ファイルに挟んでカバンの中にしまった。
「あゆみが裏切ればSNSにお前の裸をばら撒いてから殺す、忘れるなよ」
木下さんの冷たい視線が突き刺さる。
「返事は?」
私が何も言えないでいると、木下さんに怒鳴られた。
「はい」
「そうだ、それでいい。
あゆみ、今日からお前は俺のマンションで暮らせ。
きちんと家事をすれば生活費は出す。
わかったな?」
木下さんのマンションで暮らすなんて……ずっと監視され続ける事になる。 そんなのは嫌だ。
でも、木下さんに逆らう事なんて出来ない。
「わかりました」
無表情のまま口を動かした。
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