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「あゆみさんと話したいと思っていたんですけど、あゆみさんはいつも舞さんと一緒でしたから。
良かったらこれから飲みに行きませんか? あっ、もちろん彼氏がいたら諦めます」
木下さんが私を誘ってくれた。
最初に感じた優越感は本当だったのだ。
「彼氏なんていません!
木下さんが私を誘ってくれるなんて……嬉しくて」
それ以上は声が出なかった。
「じゃ、俺の行きつけのバーが近くにあるから行きましょう」
「はい」
木下さんは私が頷いたのを確認すると、ゆっくりと歩き出した。
私も木下さんの後をついていく。
幸せすぎて頭の中がぼおっとする。 舞には悪いけど、木下さんが私を選んでくれたんだから仕方がないよね。
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