第7章

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志田原は嬉しかったが、素直に喜べなかった。三嶋が不思議そうに首を傾げていると、志田原は顔を伏せた。 「三嶋、俺、迷惑かけてないかな」 「何でそう思うの?」 「だって俺、三嶋に依存してるから……」 三嶋は「そんなことない」と首を振った。志田原の髪を撫で付け、額にキスをした。 「志田原くんだって頑張っているでしょう。この前も掃除頑張ってくれたし、料理も手伝ってくれたし」 「でも……」 「志田原くんは志田原くんのできることからで良いから。俺は急かしたりしないよ」 志田原はじんわりと胸が暖かくなった。同時に泣きたくなった。 「三嶋、俺……」 「うん」 「三嶋のこと、好き。大好きだ」 三嶋は微笑んだ。志田原は三嶋の背中に腕を回し、ギュッと抱きついた。
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