白狐物語

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僕たち、神社に奉られる狐は、神の使いである。 人間の願いを叶えているが、実は人間に褒められたいがためではなく、神にお褒めの言葉をいただきたいのだ。 それによって、九尾となったり妖力も強くなる。 ただ、古くなった神社には誰も願いごとなどする者などいなくなった。 一昔前までは、豊作を祈り政をし、人間の役にも立ったものだ。 今となっては、この小娘にポケモンゲットしたかのように抱きかかえらるくらいになってしまった。姿を消す力ももう残っていない。 もちろん、人間に化けることなんてもってのほかだ。 時代は変わり、数百年。そろそろ神のところへ帰ってもよかろう。 どちらにせよ、あと百年もしたらお迎えがくる。そういう契約だった。
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