第1章 始まり

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好きな人ができて告白をしても振られることを続けた結果、21年間彼氏いない歴を作ってしまった。 よくモテる友達は、 「片思いしてるときの方が楽しいじゃん?」 と、なんともふざけたことを私に直接話してきたのである。 彼氏のできたことのある人間には彼氏のでことのない人間の気持ちなど分かるはずもない。 いや、分かられてたまるものか。 誕生日やクリスマスに親からプレゼントは何が欲しい?と聞かれたから『彼氏』と答えたら何も返ってこなかった。 当たり前の結果だ。 誕生日やクリスマスは当然ながらボッチでいた。 母親にどこか友達と出掛けたりしないの?とよく聞かれた。最初のころは 「みんな彼氏と遊ぶから私とは遊んでくれないよ。」 と優しく返していたが、毎年毎年聞かれると流石にイライラする。 最終的には 「なにそれ。私に対する嫌み?」 と返したこともある。 高校1年までは好きな人がいた。 でもある日気付いたら 『好き』って何? となっていた。 それ以来私は好きな人が出来なくなっていった。
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