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最後のピース
どこを見ても色で溢れている。色の洪水に頭の処理が追いつかない。こんなに沢山の色を見たのは初めてで、なんとも言えない落ち着かなさがある。
人間はこの色の中で暮らしていたのだと、聞いたことはあったが色を見ることの出来ない僕らには理解出来るものではなかった。
それが今日、僕らは色を見るための目を貰った。人間と同じ構造で、同じ神経の繋がり。
僕ら【人ならざるもの】に与えられる最後のピース。
僕らは今日、人間になったのだ。
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