18章 ラブチェス

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・ あたしはマモルさんが用意してくれた雑誌に目を向ける。 その中の一つの表紙に目が見開いた。 「……うわ…」 手に取ったあたしが恥ずかしくなる。その表紙にデカデカと載っていた夏希ちゃんのセミヌード… てかっ… 毛がちょっぴり覗いてますけどっ!?── 的な? 良く男女のセックス論や女性の性の悩みについて特集を組む月刊誌「セオリー」の表紙を飾っていた。 やだ夏希ちゃん… めちゃエッチィけどどーなのこれっ? まあ、セクシーを売りにしてる雑誌だからわからなくはないけど… なんだか悶々してくる。 光の君を演じてから夏希ちゃんはかなり大人路線で売り始められているらしい。 見慣れた恋人の裸の筈なのに、雑誌を通すとなんでこんなに照れ臭いんだろう── そしてついでに涎も出そうだった……。 ヤバイくらい色っぽいんですけど… 表紙に続き、白いベットに横たわる夏希ちゃんが最初の頁を飾っている。 そこには長い髪の裸のモデルの背中を抱き締める夏希ちゃんが大きく二頁を跨ぎ写っていた。 「……っ──」 ……っ…人のキスシーンには文句言っといてこれはなんぞやっ!? とてもちっちゃな怒りが沸いた。 “恋愛するのに年を気にしたことはないかな” そんなフレーズが妖しい寝乱れ姿で微笑む夏希ちゃんの脇に貼られている。
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