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すっかりイメチェンした晶さんに胸が疼いてしょうがない。
完全に二度惚れしきった俺は近付いてきた晶さんに赤くなりながらたじろいだ。
ただ、……可愛いいんだけどなんだか色々と許せない──
たぶんこのスタイル……
その担当の美容師の好みなんだと大いにわかるから。
そして、ガッツリ俺の好みにもハマっていた……。
てか、完全に男ウケするスタイルじゃんやばいってっ…
そんな焦りが強く沸く。
それが悔しくて俺は晶さんの髪をくしゃくしゃに崩してやった。
「いきなりなにすんのっ?」
「いやだからっ」
「…いやって……」
嵐にまかれたように乱れた髪で晶さんはそう呟いた。
「パーマ似合わない?……」
「………」
逆だよ、可愛すぎてドキドキする。
やばいくらいドキドキしてる。
初恋かってくらい疼いてますがっ!
俺が崩した髪を気にして触れる晶さんの指先を俺は止めるように捕まえた。
「なんでそんなに可愛くされてるわけっ?」
「───」
触った美容師の男に腹が立ってくる。
「可愛すぎてムカつくっ…」
「………」
「まじでムカつくからっ…」
そんな勢いのまま驚いて半開きになった晶さんの唇を強引に塞いだ──
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