2022.6.26 麻酔・最近の野球・恋愛と怪盗

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1.麻酔デビュー  数年前の出来事ですが、いつか書こうと思っていたら完全にタイミングを見失ったので、今回こちらで。  人間ドックで胃カメラを選んだ際に、麻酔を使ってみましょうかと提案されました。  通常の、喉を麻痺させるお薬ではなく、検査中にすやすや眠るためのやつです。  ……そんな、軽ーい感じの「使ってみる?」で、使えるものなんですね。麻酔って。  おかげさまでこれまで大きな手術の経験がないアサヒナ。ちょっと怖いけど、初めての本格的な(?)麻酔に興味津々。  緊張しながらも、処置を受けます。  そののち、胃カメラ前に順番待ちするいつもの椅子(カーテンで囲まれて個室みたいになっている)に座って、麻酔が効いてくるのを待っておりましたところ。 (――ねむ……。 あー、起きなきゃ……。 って、あれ?!)  もうねー、体感ではすっかり、単なるいつもの「朝」だったんですよ。  眠いけど起きなきゃ、って思いながら、家のお布団でいつものようにごろごろしてた……つもりがー。  気づくと、知らないベッドの上。 (――うちじゃなかった、ここ!)  はわわ! って慌てて起き上がると(でも、寝ぼけてて動きはぽやぽや)、気づいたナースさんが「はい、検査終わりましたよ」って優しくてきぱき案内してくれまして。  ぼうぜんとしたまま、わたくし受付に戻ったのですが。 (いいい、イヤー!!!)  その後数分ほど、素知らぬ顔で受付したり着替えたりしながら、脳内シャウトにつぐシャウト 笑  あんな、老若男女がうろうろしてる待合室で、いつのまにかベッドで爆睡だなんて! 成人として、あるまじきことッ!  それも、検査着上下とパンツ(ボトムスではなく下着の方)だけっていう無防備さで!!  もっと言いますと、眠りから覚めた私がほんとの最初に思ったことは、「やばい、コンタクトしたまま寝ちゃった」でした。  それくらい寝てた。普通に寝入っちゃってた。  そして、怖いのがですねー。 (パンイチも怖いが)(いや、パンイチではない)  寝てたのに、ふつう~に検査は受けていたのです。  ところどころ、記憶あるもの。  はいこっち来てくださいねー、気をつけてねー、とか言われつつ、歩いて検査室出入りしたときのことが。  麻酔のおかげで、苦しい記憶は一切ないんだけど。  そんな朦朧とした状態で、狭い範囲とはいえ、待合室→検査場→待合室脇のベッド、と自分が歩いてたとか。  戦慄!  麻酔って、麻酔って。  今まで、ミステリーなんかで、登場人物が麻酔で半ば意識のないままあれしたりこれしたり、ってエピソードが出る度に、 「えー、そんなことあるー?」  って半笑いで読み飛ばしてたのに。  ごめんなさいごめんなさい。  あります、ありました、そんなこと。  私、あの記憶のない1時間ほどの間に、万一誰かの何かの下手人になってたって、全然わからないもの。 (なってません) (健診センターに謝れ) (ごめんなさい)  そんなわけで、それ以降、胃カメラではなくエックス線検査を選んでおります……。 ⇒⇒⇒次頁へ⇒
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