二章

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昼休み、私はお弁当を食べていると鑑田主任に声を掛けられる。 「墨村さん、今日の夜空いてる?」 「? 空いてますけど」 主任がほおを綻ばせた。 「よかった。今日帰りに人事課の空いてる人で飲みに行く話になってるんだけど来るだろ?」 行くのが前提? まぁ……悪い気はしないけど。 「主任が来て欲しいなら行ってあげますよ」 「言ったな?」 主任がおどけ半分に苦笑する。その笑顔が、最近あんまり嫌いじゃない。
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