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鬼が倒れたと報告した後医務室に向かうと、白いベットに寝かされた係長の横で主任がスマホをいじっていた。
「どうだった? 経理は」
「騒然としました」
「一彬さんサイボーグだと思われてるもんね」
鑑田主任が小さく笑うと、ぐったりした嶋木係長が負け惜しみのように言う。
「もう、好きに言ってろ……」
さすがの係長でも、ベットに往生したまま力無く呟かれてもあまり怖くない。
「あ、華生さん来たって。受付にいるから墨村悪いけど迎えに行ってくれる?」
「あ、はい」
華生さんって多分奥さんだよな……こんな厳格のカタマリみたいな人と結婚するなんて、どんな奇人だろうか。
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