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「じゃあゲート開くよ。目的地は…適当でいっか。」
雑!雑オブ雑!
「よし!出来た!はいれぇ!」
「私いっちばーん!」
「んなっ!ずるいぞバステッタ!じゃあ儂は2番目じゃ!」
「3番目!なの!」
「じゃあ私は4番目で。みんな早くしてくれるかしら?」
「覚悟はいいか!俺は出来てる!(アーク)」
「彼が残したデスマスク!(ベリアル)」
「いいから…さっさといけやぁぁぁぁぁ!」
急にふざけ始めた2人を回し蹴りで一蹴する。全く。飼い主はペットによく似るってよくいうよな。ん?あ、逆か。
「林斗様。一つ聞いていいですか。」
「どうしたの?アモン。」
「あなたは…ただの人間のはずです。何故、あなたの記憶が…消せないんですか?いえ、正確には消すのを妨害されるんです。ただの人間に出来る芸当ではない。私は…いいや、俺は全くあんたのような人間を見たことがない。まるで、契約で得た能力とは他に能力があるような…。」
「そう…か。今はまだ言えないんだ。ただ、一つだけ。僕は…バステトの部屋に来る前までの記憶が一切ない。といっても、家族構成や家族の名前など、そういう事は覚えている。だけど、ある時を境に記憶が切れてしまっている。僕にはその消えた記憶が分からない。どこからどこがどう消えたのか。when、what、whyが分からないんだ。だが、その無くなった記憶を僕は憶えている。僕はそのwhen、what、whyを憶えているんだ。そして、僕はこの先の物語を知らない。だが、僕はその先の物語を知っているんだ。言えるのはここまで。さあ!旅立とう!新しい世界へ!」
「途中疲れて放り投げたなあんた!はあ、分かりました。行きましょうか。」
そうして僕達はみんなで旅立った。ただ1人…derwinを置いて…。
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