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「あ、うん。わかった。ちょっと待ってね。ここがこうで…」
空気を操作し、酸素の量が変わらないようにしつつ、上の方に酸素を集めていく。
「よし。これぐらいでいいかな。マジシャンズレッド!」
おー。燃えた燃えた。
「なんで俺の能力じゃなくて模倣の方なんですか!?発火しますよ!?」
「やりたかったからさ!」
「それはいいけどさ。燃やしたらどうしようか?町どこにあるか分からないよ?」
「町を探しているなら一緒に来ないか?おそらく国王から報酬が出るだろう。」
「それで森を燃やした僕達へ国王が仕事を頼むとき仲介役として報酬が入るからついてきてほしいんでしょう?」
こんぐらい簡単に予想できるよ。
「うっ…。あぁ!そうだ!俺は金も欲しい!だが金だけじゃない!地位も欲しい!我が国は腐りきった貴族どもが高い地位につき、政治には関わらず興味も持たないのに自由に金を使い生きている!俺はそんな貴族どもより上の地位にいき、追放する。そして本気で政治をするという者達を下に雇い、今の国家を変えたいんだ!」
「お、おう。」
勢い強すぎない?この人。
「まさか人間の世界でこんな人がいるとは…人間界も…捨てたもんじゃありませんね。ところで林斗。もう森消えましたよ。」
「あ、うーん。じゃあ町に案内してくれる?歩きながら自己紹介しよう。」
「ああ。わかった。まずは俺からだ。俺はガラム・ゲイム。家名がゲイム。名がガラムだ。お前等は?」
「僕は木枯林斗。名前が林斗。男ですからね?」
ねえガラム?急に頭抱えるのなんで?
「つ…続けてくれ…。」
すっごいぶつくさ言うんですけどこの人!
「僕の後ろにいるのは僕と契約した人たちです。契約ってわかります?」
「あ、ああ。お前がやった契約は神契約と魔契約だろ?ところで、そこのお嬢さんも契約者だろ?魔契約ってところか。」
「待って!なんで分かるの!?」
「ふん。魔眼の力さ!」
「自分の力だって豪語しないだけいいよ。その魔眼は…見た人に関係する周りの情報を見れるのか。」
「ああ。そうだ。そして契約で得た能力も全部わかる。」
「へえ。そうなんだ。っと、もう着いたのか。みんな。ちゃんと道を覚え…て…」
僕が後ろを向くと、そこにいたのはアーク、ハデス、ベリアルだけだった。
「なんでこんな人数足りないの?」
「林斗は歩くのが早いからの。アモンに運んでもらったのじゃ。それでアモンは今二週目じゃ。」
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