第3章 偶然死ぬこともあれば偶然出会うこともあるよね

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… 「な、なぁ?いいのか?あれ。」 明らかに子供なんだが…林斗はアレを倒すすべを持っているのか…? 「駄目だろうね。」 「駄目じゃろうな。」 「駄目ね。」 「駄目なの。」 「駄目っすよね。」 「駄目ですよね。」 「林斗の行動は私達には想像出来ない破天荒さがある。よく言って天真爛漫。悪く言って狐憑きだ。」 「おい!最後!一番すごい事言ってるぞ!」 一体どうやって悪魔4体と神二柱と契約したのだろうか…ん? 「…なぁ。そこの契約神2人。名前は?」 「バステト。みんなからバステッタって呼ばれてる。」 「ハデスじゃ。冥界のまとめ役のようなものじゃ」 「御無礼な態度、申し訳ございませんでしタァァァァァ!」 ガラムが頭を勢いよく下げ、地面が抉られるような勢いで…いや、実際に地面が抉られたのだが、土下座をし、ドゴォォンという効果音と共に土煙が周りに舞う。石で作られた道で土煙が舞う。それはその土下座がどれだけの威力を持っているのかを容易く予想出来るほどの出来事であった。 「ど、どうしたの?私達土下座される心当たりがないんだけど?」 バステトがたじろぎ、引きつった顔をし、ゆっくり後ろに下がっていく。ハデスは後ろを向き、全力疾走でアモンの後ろに隠れ、アスタロトに渡されたderwinをガラムに向かって投げ、derwinが戻ってきては投げを繰り返している。 「我が国は色んな神を信仰しています。オシリス様、月詠様、アテナ様など、もちろんその中にバステト様やハデス様もいるわけで、神には自分の心に相応しい信仰を捧げよというのが我が国の法律の一つでありまして!私としては信仰しているバステト様とハデス様には申し訳ない事を!ここは何卒!我が命一つで許しては貰えませんでしょうか!」 ガラムの勢いに押され、アモンは土下座しているガラムに「うまい棒いるか?」と聞いて、アークは侮蔑と尊敬のこもった(なんだこいつ)という目でガラムを見る。ベリアルとアスタロトはそれに目もくれず、街の中を探索している。ハデスとバステトは、さっきより明らかに引いている。 「ま…まぁ、別にいいよ。そんな態度より砕けた態度でタメ口とかの方が私はいいかな。敬語は苦手なんだよね。」 「はい!分かりました…じゃなくて、ああ、わかった。」 「やっぱり儂もその態度の方が良さそうじゃな。ところでいいのか?林斗の事は。あやつが強いと言ってもアレには」
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