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「どうしたんですか?林斗様。」
「お前の能力…模倣以外にも能力があるだろ?」
「…あとで教えようと思ってたんですけどね。そうです。私のもう一つの能力…それは記憶を操る能力です。この能力はアーク様以外には誰も知りません。」
「やっぱりか。じゃあ、頼みを聞いてほしい。……アスタロト、ハデス、由利香さん、バステト、そして僕の記憶の一部を違和感が無いように消去してほしいんだ。」
「あの記憶ですか…。その理由を…確認しても?」
「理由か…詳しくは言えない。だが…そうだな、一つ目は、あいつらに真の意味で好きになってほしい。そして真の意味で好きになりたいんだ。二つ目は…そうだな。あいつらに悲しんで欲しくない。それが主な理由だ。それと、記憶はある条件を達成したら戻るようにしてくれ。」
「…条件は?」
「僕の条件あの4人を真の意味で愛す事。あいつらの条件は真の愛に気付く事。それが条件だ。」
「…いいんですか?」
「いいんだ。あいつらがその記憶に苦しんだとしたら、その時は完璧に記憶を消してやれ。それが…僕があいつらに出来る、愛故の行動、というものだ。」
「…そうですか…。わかりました。消すのは、旅立つ日でいいですか?」
「ああ。それでいい。アーク以外に話すなよ。」
僕は一通り話し、みんなの所へ歩いていく。
「物語には…仲間を幸せにしてみせるという覚悟と、後悔しない為の力が必要なんだ。今回は…後悔はしない。絶対に…。」
誰にも聞こえない声でそう呟いて。
「あっ!林斗!どこ言ってたの?」
「ごめんごめん。ちょっとアモンとバ◯ドリの推しキャラは誰か話してたわ。」
「林斗!私との愛の結晶を作るわよ!大丈夫!許可はもらったわ!そこの部屋借りるわね!」
「僕の許可はどこに言ったんですか!由利香お姉ちゃーん!!」
バタンッ
「アーク。一応録画しといて。」
「もうしてます。」
「…アーク様!暇ですのでマリ◯でもやりましょう!」
「おっ!いいな!じゃあベリアル!行ってくる!」
「ちょっと~!?マ◯カって普通4人まで出来るでしょ!?僕も混ぜてくださいよ!」
「すまないベリアル。この◯リカ2人用なんだ。」
「よりにもよってダブルダッシュかよ!」
………
「さて、アモン?一体どうしたんだ?お前から1人だけをゲームに誘うのは何か相談事がある時だけだ。だろ?」
「やはりバレてましたか。敵わないですね。」
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