1人が本棚に入れています
本棚に追加
「あれから60年も経つんですねぇ?」
「早いなぁ、60年かぁお前は私で良かったのか?」
アパートの部屋の縁側でお茶を飲みながら2人は遠くでキラキラと輝く海を眺めて話していました。
今日も緑豊かで海は穏やかで美しく、本当に心が洗われるような景色でした。
「(笑)どうしたんですか?急に」
「嫌、貴女は私とでは無くて他の男性と結婚してたら、もぅ少し幸せだったんじゃないのかなぁって思ってね」
「それじゃあ、貴方は、私と結婚したのを悔やんでいらっしゃるんですか?」
「ま、まさか!幸せだったよ私は、君と結婚して、日本一、いや、世界一の幸せ者だったと思ってるよ 」
「(笑)それじゃあ、私もですよ。貴方と此れまで一緒に居て不幸だと思った事など1度も有りませんでしたよ」
おじいさんは照れたように顔を赤らめて
「そうか、そうか、」
と言いながら茶をすすっていました。
?4話へ続く
最初のコメントを投稿しよう!