第1話

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「あれから60年も経つんですねぇ?」 「早いなぁ、60年かぁお前は私で良かったのか?」 アパートの部屋の縁側でお茶を飲みながら2人は遠くでキラキラと輝く海を眺めて話していました。 今日も緑豊かで海は穏やかで美しく、本当に心が洗われるような景色でした。 「(笑)どうしたんですか?急に」 「嫌、貴女は私とでは無くて他の男性と結婚してたら、もぅ少し幸せだったんじゃないのかなぁって思ってね」 「それじゃあ、貴方は、私と結婚したのを悔やんでいらっしゃるんですか?」 「ま、まさか!幸せだったよ私は、君と結婚して、日本一、いや、世界一の幸せ者だったと思ってるよ 」 「(笑)それじゃあ、私もですよ。貴方と此れまで一緒に居て不幸だと思った事など1度も有りませんでしたよ」 おじいさんは照れたように顔を赤らめて 「そうか、そうか、」 と言いながら茶をすすっていました。 ?4話へ続く
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