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生活
目が覚めた時、私は箱の中にいた。
中は情報で溢れていて、私の他にも何人もの人がいる。彼らはそれぞれ本を読んでいたり近くの人(おそらく友人)と話していたりする。
私を気にする人はいない。今を生きる彼らに他人を気にする暇など無いのだ。
箱が開く。何人かが箱から出ていった。代わりに何人かが入ってくる。
座っている私にぶつかっても謝りもしない。やはり、みんな自分のことで忙しいのだ。
そろそろ私も箱を出なければ。
だるさと眠気の中、私は立ち上がり電車を降りた。
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