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“いつも俺の為に、一生懸命頑張ってくれてありがとう。
のんびりな様で、少しでも効率良く動こうと考えてる桐子は偉いね。
そんな奥さんが居てくれる俺は幸せ者です”
ほろりと涙が零れる。
何でもっとしゃきしゃき行動出来ないのかなぁ。
何でもっとすらすらと話せないのかなぁ?
人一倍トロい事は、私に取って一番のコンプレックスで、一郎さんみたいにしゃきしゃき行動できる人に憧れている反面、そんな人の目に自分がどう映るのかを想像して脅えていた。
だから、正直な所、結構焦ってるし、凹んでしまう事ばかりだったから、こんな優しいメッセージが私を出迎えてくれるとは思いもしなかった。
私も、幸せだよ。
愛しい人のその言葉が、凍えそうな心を温めてくれる。
私は鉛筆を取ると、その一言を書き添えた。
もっと綴りたい気持ちはあるけれど、まずはこれだけ。
………多分、気持ちを全て伝えたくても、書き終える迄にまた沢山待たせてしまうだろうから。
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