私は顔が分からない。

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初めは、無視されたり、仲間に入れてもらえないだけだった。今まで、女の子とほとんど話したこと無かった私は、グループにいることが疲れていた。 「まあいいや」 くらいにしか思っていなかった。だから、私は同じ小学校から上がってきた男の子達と一緒にいることが多くなった。でも、それがクラスの女子たちによって、気に食わなかったのだろう。 いろんな噂を流されて、一緒にいることが出来なくなってしまった。 こんな私でも、いじめる側になってしなったこともある。 怖かった。 ひとりぼっちになるのが本当に怖かった。だから私は、されて1番辛かった無視をしてしまった。 でも、やっぱり無視を続けることは出来なかった。ひとりぼっちの自分を思い出すから。 やっぱり私にはクラスメイトを無視するのは辛くて仕方がなかった。 「ごめんなさい」 そう声をかけた。私達は仲良くなった。でも、楽しい日々は長くは続かなかった。 その子に裏切られた。その子は、グループ側になってしまった。それから私は本当にひとりぼっちになってしまった。 それから私は、顔を上げること、人の顔を見ることが出来なくなってしまった。そんな私を救ってくれたのが、自傷行為だった。
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