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「大丈夫かい?入学式から災難だったね。君、名前は?」
茶髪の男子が笑顔で僕に手を差し伸べてくる。…この人目が線みたいだけどめちゃくちゃイケメンだな。
「…あ、うん。鳳、鳳俊也だよ。君は?」
「碓氷幸助だよ~よろしく。それとさ、遥。」
ん?今、月見君のことを名前で呼ばなかった?友達なの?
「いつまで寝てんの?」
ぶっ倒れている月見君を碓氷君がゆする。…重症だったのかな。
「………。」
月見君が碓氷君に何かを言ったが声が小さすぎて聞こえなかった。
「あー、悪かったよ…。殴ったのはやりすぎった。」
八雲さんが申し訳無さそうに謝った。いや、殴るべきだったよ。
「君、謝っていいの?」
碓氷君がニヤニヤしながら八雲さんに聞いた。?どういうこと?
「遥が言うにはさ、『この場所だとパンツ丸見えだからしばらくこのままで。』だそうだよ。…大変だねー。」
なぜそれを今言う…友達なら黙ってやれよ…。いや間違った道に進んだ友達は引き戻すのが友達か!そっか!でも月見君死ぬね!
八雲さんの顔が見る見る赤くなっていく。この人クールな顔立ちしてる分怒るとめちゃくちゃ怖いな。
「遺言はそれでいいか…?」
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