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「あれってトップの合格者が同着で僕以外に四人いたってことなのかな。」
校長先生の言葉はトップの合格者がスピーチをするって意味に取れる。恐らく僕の予想であっているだろう。
「こっちだったかな…。」
スピーチをする人は体育館のほうに集まってリハーサルをすると言っていた。色々なところに立てられた看板をたどりながら体育館に向かう。
にしてもこの学校、まるで迷路だな。度重なる増改築でえらいことになっているって姉さんが言っていたけれど、ここはまるで妖怪ウ○ッチ2のムゲン地獄か、モン○ン4以降のステージだ。高低差が激しくて何処が何につながっているか理解できそうにない。学校で遭難するぞ、何とかしないと。
標識を確認しながら、時には昨日印刷した地図を見て、体育館に向かうこと十分。
「やっと見つけた…!」
体育館にようやく到着した。達成感が凄い。初めてク○パを倒した時の気分だ。
僕は達成感と言うものをほとんどゲームでしか得たことがないのだ。勉強は簡単に感じるし、スポーツは生まれてから学校以外でやったことはろくにない。ゲーム以外で達成感を得た話をするなら小学校の頃まで時間を巻き戻す必要がある。
「凄い緊張する…な!?」
その緊張を吹き飛ばすレベルの光景が僕の目の前に広がっていた。
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