#1 入学式(1)

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僕の表現能力の低さを思い知らされる。なので短的に言うとする。 ゴシックロリータの服を着た少女と、金髪ロングにピアスのヤン女が、教師に突っかかっている。 「なんで駄目なんですか!」 ゴスロリ少女が教師に突っかかる。まてよ体育館にこの時間にいるってことは…、 この人たちが同率一位の人!? 「いや服装!その服だよ!学校になんて格好で来てんの!?」 女性教師が呆れと困りを混ぜたような口調でそう言い返す。 「ファッションは個人の自由じゃないですか!」 いや何言ってんだこいつ!?常識で考えろよ!入学式だぞ?写真屋さんきてんだぞ? 壇上でスピーチすんだぞ? 「そうだそうだー。自由だろー。」 ヤン女にしか見えない、いや実際ヤンキーなのだろう。口を閉ざしてた金髪の女子も張り合いのない口調でそういう。 …え、僕こんなのと同じレベルなの?もっと勉強してぶっちぎりでトップになりたかった。うん初めてだわ。もっと勉強しようって思ったの。 「なにこの子達!?てか私たち大変なのよ?男子は一人も着てないし…女子はこんなんだし。」 「?なに言ってんですか。」 ゴスロリ少女が不思議そうな顔をする。そして親指で自分をさして。 「僕の名前は月見遥。正真正銘の男ですよ~。」     
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