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「……ねえ、ライナちゃん、ミリアリア様もアイリス様と同じくらい激怒してるっぽいんだけど、心当り、ある」
「…………あの2人は散々アイリス様を嘲ったんだ、頭が緩そうだの、好き者だの言いたい放題にな、因みにあの空気になったのはミリアリア様の方が早かった……その後にアイリス様があの空気を纏ったんだ」
アリーシャの言葉を受けたライナは遠い目をしながら小声で答え、それを聞いたリーナとアリーシャはライナの頭を優しく撫でながら耳元に囁きかけた。
「……頑張ったわね、ライナ、よくやったわ」
「……ライナちゃん、御苦労様」
「…………本当に恐かったんだぞ、あの空気が私に向かっていないのは分かっていたが、それでも本当に恐かった……」
リーナとアリーシャの言葉を受けたライナはミリアリアとアイリスが纏った底冷えしそうな冷気を思い出して遠い目のまま呟き、リーナとアリーシャはその場に居合わせ無かった事に心底安堵しながら遠い目をしたライナを慰めていた。
ワンウッド傭兵隊を全滅させたアイリスは捕虜としたワンウッド傭兵隊の元隊長とロジナ候国軍の下級幕僚に訊問を実施し、使い魔が収集した情報の肉付け作業を進めた……
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