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「捕虜を捕らえた時は脱出されない様にしっかりと縄で縛り、武器などを隠し持っていないか十分に調べておく、次の機会など恐らくないでしょうが老婆心から助言させて頂きますよ」
「……それはどうも、それで、彼女達をどうするつもりなのかしら?」
下級幕僚の小馬鹿にした口調の助言を受けたアイリスは切迫した状況を感じさせないのんびりとした口調で問いかけ、それを聞いた元隊長は嗜虐の笑みを浮かべて羽交い締めにしたアリーシャの喉笛に千枚通しの尖端を微かに触れさせながら口を開いた。
「勿論捕虜として連れて帰る、当然お前達にも降伏して一緒について来て貰うぞ」
「そうだ、何か妙な事を企まれても困りますから貴女方3人は服を全て脱いで貰うとしましょう」
元隊長に続き下級幕僚から屈辱的な内容の指示が送られ、元隊長は嗜虐と野卑が混ざった不快な笑みでアイリス達を見ながら言葉を続ける。
「好き者そうな蝙蝠の姉ちゃんや好色のダークエルフにとっちゃあ慣れたもんかも知れねえが澄ました生活をしてた騎士団長様には酷かも知れねえなあ、まあ、ひょっとしたらとんでもねえ好き者な露出狂で裸に剥いて歩かせたら色んな口から涎垂らして喜ぶかも知れねえがなあ」
「……浅ましい」
「……この、屑どもが」
元隊長の言葉を聞いたミリアリアとライナは嫌悪に顔をしかめながら吐き捨てる様に呟き、それを聞いた下級幕僚はにこやかな笑みでミリアリア達を見下しながら言葉を続けた。
「……口では何とでも言えますからね、さあ、騎士団長様、貴女が好き者な露出狂かどうか判断してあげますから、そのライトアーマーを全て外して下さい、勿論見るからに好き者そうな残る御二方も一緒にね」
下級幕僚の言葉が終わった後に下級幕僚と元隊長が楽し気に哄笑をあげていると出入口のドアが開かれ、その音を耳にした下級幕僚と元隊長は笑いを収めながらドアの方へと視線を向けた。
「おや、まだ捕虜達を匿っていたのですか?これはとんだごくあ……」
「まだエルフを匿ってやがったとはな、まあいいそつらも裸にひ……」
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