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真夜中の冒険
もう我慢できない。
はやる気持ちで高ぶった僕は、もどかしさを感じながらも、その艶かしい曲線美を包み込む薄いその衣を、乱暴に爪を立てて剥ぎ取った。
そして剥き出しになったそいつの白いボディのその中を早く確かめたくて、僕は慎重に最後に残った一枚をめくる。
「ここまで」
と、僕の気持ちを見透かしたかのように、そいつはストップをかける。
僕はハッとして、ドギマギと、そのめくった一枚を元に戻す。
危ない。
興奮しすぎて取り返しのつかないことになるとこだった。
でも、そもそも、僕、親に内緒でこんなことしてて、ホントにいいのだろうか?
僕は多少の、いや、かなりの罪悪感を感じながら、もう一度そいつの白いボディに目をやる。
僕はただ、僕の欲求を満たしたいだけだ。
そしてそれを満たせるのは、今の僕にはコイツしかいない。
最後の一枚を残して、もうコイツはその白い肌を剥き出しにしてしまっているじゃないか。
ここまできたら、もう後戻りはできない。
コイツも、もう受け入れ体制は万全のはずだ。
そう思ったけど、まだ僕の方がその準備ができていなかったことを思い出す。
待ってろよ。
もうすぐ熱い熱いモノをその中にぶちまけてやるからな。
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