真夜中の冒険

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程なく、天に向けて斜めに鋭角にそそり立ったその先から、チロチロと白いものが出始める。 このまま放置すると暴発して溢れ出してしまう。 そして、さらに時間が経つと、大きな振動とともに、悲鳴を上げてしまうだろう。 そしたら、親にバレるかもしれない。 僕は意を決すると、そいつを覆う最後の一枚を再度めくり、熱を帯びて白いものを吐き出しそうになっていた、その鋭角にそそり立ったのもを差し込み、その熱い熱いモノをその体内に、目一杯注ぎ込んだ。 その熱気に当てられ、そいつの中心から、艶めかしく僕を惑わせる匂いが漂ってくる。 でもまだ我慢だ。 僕はグッと堪え、再度そいつの露わになっていた部分を隠した。 その奥で、そいつは注ぎ込まれた熱いモノを吸い込み、ますますしっとりと、そして、芳香を放つドロッとした粘性のある液体を纏っていく。 それまで待つのだ。 僕がコイツを貪るように口に含むまで、もう少しだ。 だけど、僕はその秘められた先にある縮れた部分を想像していると、居ても立ってもいられなくなった。 僕はそいつに待つように約束させられていた時間を待つことすらできず、そいつを隠す最後の一枚を強引に剥ぎ取ると、その中の全てを白日のもとに晒した。 もうどうなってもいい。 僕は我慢できないんだ。 その白いボディにゆっくりと口をつけ、そのドロっとした液体を味わう。 そして、ゆっくりと、鋭利なものの先端で、その縮れた部分を掬い、口に含んだ。 まだ十分に解れていないのか、やっぱり僕にはまだ早く、固かった。 でも世の中には、この固さがいいって人もいると聞く。 僕はまだ子供なのか、その良さがわからない。 周りの友達に聞いても、「お前、早すぎ」と笑われる。 『ピピピピピ…』 僕のスマホのアラームが3分を告げた。 また今夜も2分くらいしか待てなかった。 学習能力がないのかと、流石に情けなくなる。 僕はいつもカップ麺を3分待てない。
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