ひとりぼっち

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 原始人はいつからか、お腹が空いていたのを思い出して、お腹のあたりをポリポリと掻いた。  しかし辺りはもうすっかり暗くなっていた。  これでは食べるものがどこにあるのか、よく見えない。  夜空に光る星々もきれいだったが、いつまでもそれを眺めてはいられない。  明日は明るくなったら、まず食べ物を探そう。  それで、今日はもう眠ることに決めた原始人は、また暗い穴の中に、這って戻って行った。  その夜、穴の中で横になり、腹をすかせたまま、原始人は考えた。  はたして、わたしは何なのだろうか。
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