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壹
ヤマメと離れ、
想心が地底を恐る恐る歩いていたら
後ろから誰かに肩を優しく叩かれた
「えっと……?」
想心は怖くて後ろを向かなかったが
相手の方から前に来た
赤い一本角に白い服
少し透けたスカートを履いた女性だった
「あんた、新入りか?」
「あ…はい。想心です」
「想心か、私は星熊勇儀だ。よろしく。」
そして手を差し出されたので
想心は手を握る。
「よろしくお願いします」
そして手を離した
「第三の目があるってことはさとり妖怪か?」
「さとり妖怪ですよ」
「想心の第三の目は黒に赤の瞳なんだな」
「他にさとり妖怪を知っているのですか?」
「あぁ。古明地さとりっていう
地霊殿に居るさとり妖怪を知ってる」
「私の他にさとり妖怪は居たのですね
聞いたことすら無かったので」
「そうか」
その後想心は暫く喋った後に
近くにあった小屋で
休ませてもらうことになった
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